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美しい悪魔の赤

美しい悪魔の赤ep6疑惑

 ←蜜のキンカを見つけたい~SとMの愛し方~2話 →美しい悪魔の赤ep7殺害

  「いやぁ、ちょうどお忙しい時にわざわざ来てもらってすみません」

  僕が姿を現すと、そのいかつい男は急いで煙草を灰皿に押し付けながら、へたくそな愛想笑いを浮かべた。
  40前半だろう、独身なのか忙しくて帰ってないのか、ネクタイの結び方が少し歪んでいてシャツもよれている。
  刑事の仕事が長いのだろうな、その顔は、整ってはいるが普段から緊迫感を感じているような、獣のような面持ちだった。

  隣には、まったく違うタイプの刑事が立っていた。可愛くて優しそうな好青年という感じだ。まるで狼とウサギのように、いつ食われてもおかしくないように見える。

  その狼が、相変わらずへたくそな愛想笑いを浮かべながら、名詞を差し出してきた。

  「どうも、久留米敏夫と言います。刑事をしてましてね。こいつも、刑事には見えないでしょうけど、同じなんで、一緒に、すみませんが~、お話を聞かせていただいでもよろしいでしょうか?あ、こいつは塩屋と言いまして」

  目の奥は笑っていない。なにか冷たく鋭く光るものがある。

  「いいですよ、まぁどうぞ、お掛けになってください」

  それでは失礼、と、二人はソファーに座る。僕は先に話を切り出した。

  「尾崎と小塚のことについてでしょうか?」

  二人の体がぴくりと反応する。

  「えぇ、お亡くなりになられた二人が、どうもこの日和芸能の、アイドルとマネージャーという関係だったそうで」

  久留米という刑事が喋りだし、もう1人の塩田と言う刑事はメモをとっている。

  「はい、二人はデビュー当時からずっと二人でやってきていました。言わばソウルメイトという感じで・・支え合って、良い関係を築いていましたね」

  「そうですか・・。今回の発端は、尾崎ネルネさんの不倫騒動だったそうですが、ご存知でしたか?彼女が雲海という俳優と不倫関係にあったことは。山田さんも小塚さんと同期なんですよね?それなら、小塚さんも一番あなたには相談しやすかったんじゃありませんか?なにか悩むような事があれば・・」

  「尾崎の不倫については知っていました。マネージャーとして、アイドルの恋愛事情には一応目を通していないといけないものですから、話が漏れないためにも小塚と僕とで、その件に関しては守りを入れていました。小塚も不倫はやめておけと何度か説得したそうですが、聞く耳を持てないくらい入れ込んでいたとか・・」

  「週刊誌に掲載されることはご存知で?」

  「いえ、あれは本当に突拍子のない出来事で・・小塚も私も、全員が驚いていました」

  「そうですか・・・週刊誌側にも昨日話を聞いてきたんですけどね、情報元がこちら側の人間だとかでね。誰が流したか、わかりませんかねぇ?スタッフで、尾崎さんの不倫を知ってた方はいらっしゃらなかったか~、思い当たる方はいませんか?」

  こいつらもう週刊誌のほうに話聞きにいってたのか。

  「僕もリーク元は会社の人間だと聞きましたが、誰なのかは検討もつきません。スタッフの中で誰か知ってた者もいたかもしれませんね。そこは僕も情報不足です、すみませんが・・」

  「う~ん、結構厳重に不倫を隠してられたようですけども・・スタッフが偶然見かけたって可能性もありますからねぇ。さきほど話を聞いた限りでは、知ってた人はいないように感じましたが。いや、待ち時間にね、スタッフさんからもちょっとずつ話、お伺いさせてもらってたんですよ。嘘をつく人間は・・・いないように感じましたね。素晴らしいスタッフさんばかりで。いやぁね、この仕事してると鼻が利くって言うか。独特の嗅覚みたいなもんがありましてね。はは。まぁそれはさておき、そういうのは、社長にも報告するもんなんで?」

  「はい、報告していました。できるだけ、社長にはそうゆう話はとおしておかないといけませんので」

  この刑事・・・。僕は、心の中で唇を噛んだ。

  「じゃあ、実質、知っていたのは、小塚さんに山田さん、そして社長と、社長婦人の4人ですな」

  ぴくっ。体が反応する。婦人は話に出していないぞ。

  「あぁ、そうそう、社長婦人の松山裕子さん、先ほどいらっしゃったので、こちらも話を聞いておきました。婦人も知っていたとのことで」

  知ってたのか・・・?知ってて自分も雲海と・・?

  「そうですか」

  「それっと・・・、小塚さんなんですけどね、普段から落ち込みやすい性格でした?」

  「いえ・・まぁ、落ち込む時は落ち込みますけど、すぐに立ち直るような奴でした」

  「尾崎さんに恋愛感情があったとかは?」

  「それはないと思います。彼は自分の手がけているアイドルに手を出すようなことはしませんでしたし、仕事に対する信念や理念がきちんとある男でした。尾崎のことは大事に育ててきた娘のように、可愛がっていました。たまに酒を飲みながらそんな話をしてたんですよ。ネルネは私の大事な娘なんだよって・・だから・・、尾崎が死んで、相当ショックを受けたことには変わりありません」

  「小塚さん、ずっと失踪してたんですよねぇ?尾崎の自殺をどこで知ったんでしょう?」

  「さあ、それはわかりませんが、どこかで知ってショックを受けたんではないでしょうか」

  「あのね、小塚さん、どこに身を隠してたと思います?」

  「さあ?わかったんですか?」

  「そーゆーのは警察の力があればすぐにわかりますよ。彼ね、ニューヨークにいたんです。携帯も持たずに」

  やっぱりもう知っていたか・・・。

  「ニューヨーク!?そんな、海外なんて・・・考えてもいませんでした。海外まで行ってたなんて。携帯も持たずに・・・あ!だからか!携帯電話がずっと繋がらなかったんですよ。なんでまたニューヨークなんかに・・」

  「えぇ、ずいぶん遠くまで行ってましたねぇ。そんなに大事な娘を騒動の中に残して、心労でニューヨークへ逃亡・・・。う~ん、私には、ここんとこがど~しても、ひっかかるんですよ~」

  苦虫を潰したような顔をして、久留米はボリボリ頭を掻いた。

  「そういえば小塚の奴、他のアイドルグループの企画も行き詰ってたりいろいろ問題抱えてて、もう辞めたいなんてぽろっと愚痴もこぼしてたりしてましたね。騒動の3ヶ月前あたりから。あの日も電話やCM、番組関係者への謝罪などの対応で、疲れ果てていたようですし。・・僕はてっきり、疲れ果ててどこか、遠くの温泉宿にでも逃避したのかと思っていましたが」

  「う~んなるほどね、そうですか。ストレスが爆発したのではないかっと、たしかに、そうゆう見方もありますな。いやいや、すぐ疑うのは刑事の悪い癖でね、はは。ところで小塚さん、会社に恨みを持っている、なんてことはなかったですよね?」

  「恨み?」

  「はい、いやぁ、首を吊ったのがここのビルでしょう、わざわざ、ねぇ、恨みでもなきゃ、選ばないでしょこんな場所」

  「う~ん、特に、恨みというのはなかったとは思いますが。人の心の中と言うのは、深い場所まではわかりませんから・・。長い間身を隠してましたし、誰かに見つけて欲しかったのでは・・?」

  「なるほど。そういう見方もできますね。さすが山田さん!マネージャーをしているだけあって、人の心の動きを読むのがうまい!見習わなくてはいけませんねぇ。今日の記者会見、見ましたよ。志茂沙羅さんのインタビュー、可愛かったですね。山田さん担当してらっしゃるとか?うらやましいですね四六時中あんな美人さんと過ごせるなんて」

  「いえいえ、仕事ですから」

  「彼女、騒動の最中に入社してきたばっかりとか?まさにシンデレラガールだ」

  一本いいですか、そう言うと久留米は煙草に火をつけた。

  「そうですね、僕が一目ぼれして・・というか、あんなに美人な娘、売り出さないわけにはいかないでしょう」

  「ははは。確かにね。男ならば引き止めたくなる容姿をしてらっしゃる。しかしタイミングの良いデビューでらして。尾崎さんの件で注目度も2倍、いや3倍、丁度良くまた、美人さんみつけましたね。持ってらっしゃる、山田さん、さすが」

  こいつまさか・・・!
  沙羅のことを何か怪しんでいるのか・・・!?
  馬鹿げている!!

  「刑事さん、人が自殺しているのにタイミングとか丁度いいとか・・ちょっと失礼な言い回しですね」

  そうですよ、と、塩屋も怒っている。

  「もう話はすることありませんね。僕はこれから用事があるので」

  「あ、気分悪くさせてしまって、申し訳ない。いや、帰ります。どうもどうも、ありがとうございました」

  二人が部屋を後にする。

  ふぅー・・

  僕は大きく息を吐いた。

  あの刑事、何を考えてるんだ。

  沙羅が事件に関わってるなんて、ありえない。そんな馬鹿な話・・・。

  僕は自然と、初めて会ったあの日の、沙羅の笑顔を思い出していた。









  「塩屋、あの山田ってやつ、なんか掴めねぇなぁ」

  「ずっと、落ち着いてましたしね。表情もなくたんたんと」

  「でもありゃなんか隠してるな」

  「どーしてわかるんですか?」

  「刑事の勘ってやつ~?
  それに、マネージャーは私情を挟まないとかなんとかいって、今のアイドルにぞっこんじゃねーか」

  「志茂沙羅さんですか?彼女、可愛いですもんね」

  「ありゃ、きづかねぇうちに、魂、抜かれちゃってるかただぜ」

  「う・・こわ。女には気をつけてくださいね、久留米さん」

  「なんで俺なんだよバカ野郎!」

  「私は意外と大丈夫なんで」

  「けっ!」

  ボカッ!

  久留米は塩屋の頭を殴った。
  
















  




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