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美しい悪魔の赤

美しい悪魔の赤 プロローグ

 ←はじめまして まずは自己紹介です →ハンターxハンター富樫信者のひとりです、はい。マニアックな独り言。
  この小さな芸能事務所は、押しているアイドルの不倫騒動で朝から慌ただしく、電話の嵐とお偉いさんの罵声で耳鳴りと偏頭痛がしてくるほどだった。

 「山田く~ん、この中から、穴埋めアイドル探しといてよ。顔多少悪くても空気読めそうな娘ね、頼むよ。もうやんなっちゃうよね、相手も今をときめきすぎてた俳優でしょ~、もう刑事事件みたいになっちゃってるんだから。リ~ク、したの誰だと思う?こっちにはなんの情報も流れてなかったってわけ、社長もセキュリティ上げてたはずなのにさぁ、鳩が豆鉄砲よ!そのリーク元が・・・」

  軽い感じのこの男、小塚雅彦はこの芸能事務所(日和芸能)の所属アイドル7名中4人のマネージャーをしており、うち二人が世間で言うトップアイドルに君臨しているため、凄腕マネージャーとして名前も通っている。

  しかし今回の騒動の一人、尾崎ネルネの不倫パパラッチによって、社長から直々こっぴどく怒られたばかりだ。

  小塚はアイドルの卵たちを束ねたファイルを僕の目の前に放り投げると、着ているピンクのシャツの襟元を直しながら耳元に囁いてきた。

  「松山裕子」

  「まさか」

  「ほんとよ」

  んっん、と咳払いをしながら顔をあげると、今度は少し長めの髪をかき上げた。

  「さっ、マスコミ対応にいかなくっちゃ」

  そそくさと立ち去る小塚。

  松山裕子、それは、社長松山隆弘の奥さんだ。

  松山裕子は元モデルで、その美しさもピカイチだったため、時々夫婦でインタビューに答えているほどのおしどり夫婦で有名だった。

  その社長婦人が、自分の会社に大損をもたらすだけの、稼ぎ頭のアイドルの不倫熱愛をわざわざリークした理由は・・・

  
  「1つしかないよな」


  僕はつぶやくと、ファイルを手にしようと腕を伸ばした。
  その時、

  「おはようございます」

  少しおどおどした様子で、一人の女性が入ってきた。

  顔を上げると、タイミングよく目が合った、というよりは、僕にロックオンしていたのか・・・?

  その顔に、僕は暫く釘付けになってしまった。
  まるで、時間が止まったようだとよくあらわすだろう、まさにそんな感じだったのだ。

  「おはようございます・・・あの、志茂沙羅と言います。おととい入社させていただきました、よろしくお願いします」

  長くて艶やかな髪をたらしながら深々と彼女はおじぎをしている。

  「君だ・・・。君で行こう」

  それについつい口から出てしまうとはこの事だ。
  僕はその一瞬で、130名程もいるアイドルの卵たちの写真すら見ずに、志茂沙羅と言う無名の女をトップアイドルの後釜に決めてしまったのだ。

  ゆっくりと顔を上げる彼女はよく状況が掴めないという顔をしていた。

  しかし、その表情、しぐさ、まるで可憐な花の根元の更に奥の地面の下のマグマまでも一瞬で想像できてしまうような熱をおびているようだった。

  男ならば一度は抱きたいと懇願し、女ならば女王と認めるだろう。

  僕は、小塚と並んで3人のマネージャーをしていたが、泣かず飛ばずで中途半端な位置にずっと突っ立っていた。

 
  (これで僕の名、山田圭の名前も有名になるぞ)


  「あの・・・」


  「ああ、ちょっとこっちに来てくれる?」


  「?・・・はい、失礼します」
  
  
  
  忘れていた闘志が腹の底から湧き出てくるように、僕の体は熱くなってくるのを感じていた。
  見つけた。

  青から赤へ、まるで信号が変わるように、
  朝から夕暮れへタイムスリップしたかのように、
  確実に神の啓示を聞いたかのように・・・





  赤く赤く、染まっていく身体・・・

  
  

  そんな僕は、




  彼女の顔があの艶やかな髪で隠れている間、その口元が緩んでいたことさえ知らずに・・・



  


   つづく
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