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美しい悪魔の赤

美しい悪魔の赤ep1不穏

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  7月28日、ジリジリ照りつける太陽の下で、冷たい川辺に素足を浸して全身真っ白なワンピースを着ている志茂沙羅は、そんな灼熱の太陽の下でも涼しげに見えた。清涼飲料水のCMには本当にピッタリだ。

  「彼女、よく見つけてきたね」

  プロデューサーの眞鍋ひろみが、首にかけたタオルで広いおでこに滲む汗を拭きながら、擦り寄ってくる。

  「志茂沙羅、いいでしょう」

  「いいね、あんなに存在感のある女も、何年に一度出てくるかってレベルだね。演技力もあれだけあれば女優でもいけるでしょ」

  「僕、一目ぼれしたんです。ビビッときたんです、はじめて。これからバンバン売り出していきますよ・・その前に、世の中が黙っていないと思いますけど。このCMがトリガーになると踏んでます」

  「ははっ山田くん、君変わったんじゃない?すごい自信だねぇ。うん、ま、自信あるだけあるよ、あの娘、今まで君が見つけてきた女の子達とは比較にならないからね。頑張ってよ!君んとこのもう1人のやり手マネージャーの小塚君、彼例のネルネちゃんの件で神経やられちゃったんだそうじゃないの。この業界はよくある事だけど・・・ネットなんて誹謗中傷の嵐だからねぇ。怖い怖い、怖い世の中だよねほんとに・・・。まっ、日和芸能も、沙羅ちゃんで安泰かな!ねっ」

  バン!!と背中を叩いて、眞鍋はカメラの方へ歩いていった。

  「休憩入りまーす」

  腕時計を見ると、もう午後の2時になっていた。

  「山田さん、お疲れ様です」

  沙羅がお茶のペットボトルを持ちながら、僕の元に駆け足でやってきた。

  「おいおい、僕の心配より、君も疲れたろ、休んだほうがいいよ、ほら、あっちのテントの下に行って・・・」

  さっきまでペットボトルを持っていた水滴のついた白くて長い指が、突然僕の腕に絡みついた。

  「ほら・・・冷たいでしょ、山田さん、こんなに熱くなってる・・・」

  潤んだような瞳が見上げていて、僕は心臓が高鳴るのを感じていた。
  担当するアイドルには恋愛感情など抱いたことは一切ないし、仕事と混同することを僕はとても嫌っていた。
  それなのに・・・一瞬、僕は・・・。

  「ほらほら、山田さんも、テントの下に行きましょっ!最近私の売り出しのお仕事のせいで、あんまり寝てないって聞きましたよ。こんな太陽の真下に突っ立ってたら倒れちゃいますよ!」

  ぐいぐい腕をひっぱる無邪気な沙羅に、思わず笑みがこぼれた。









  「す、凄いですよ、山田さん!!」

  興奮した様子で勢いよく部屋に入ってきたのは、長く休養中の小塚雅彦の代理を務めていた、木津悠馬だった。

  「あの、清涼飲料のCM、放送開始から電話が殺到しています、あの美少女は誰だって、ネットでも、あの謎の美少女は誰だって話題で持ちきりですよ!」

  僕は走らせていたペンを置くと、下を向いて、

  「くくく・・・」

  笑った。

  「予想通りの反応だな」

  「山田さんの読み以上かもしれませんよ、対応追いつくかなぁって」

  「沙羅を呼んでくれないか?さっきプロモの撮影が済んで、控え室にいるはずなんだが」

  「わ、わかりました。沙羅ちゃんかわゆくて、どきどきしちゃうんだよなぁ」

  慌しく木津が部屋を出て行く。行動の速さでいけば一番の男だ。まだ若いから、小塚よりも純粋な面もある。

  「こんにちは」

  水色のワンピースを着ている沙羅は、一段と清楚に見えた。

  「沙羅、世の中の反響が凄いみたいだよ」

  「そうなんですか、私なんかが・・なんか、申し訳ないです」

  「僕が想像してた以上に、君は魅力的だったってことさ。清純なイメージにカチッとはまったんだろうな。尾崎ネルネのような可愛いだけの清純さとはまた違う。僕は、君を、名が残るくらいの大物に育ててあげたいんだ。君にはその素質がある」

  「そんな・・私なんかにそこまで・・・」

  「あるんだよ。自信を持って。僕が必ず、世界一のアイドルに育てて見せるから。君は・・・、ついてくる勇気はあるかい?」

  「・・・・・・・・・山田さん・・・嬉しいです。私、頑張ります」

  「よし、よかった、君の気持ちを確認したかったんだ。高く高く階段を上がるには、勇気が必要だろう?一度上り始めたら、歩いた場所は消えていく、そんな階段だ。後がないぞ。3日後に、正式に君をメディアに発表する。それまで、準備をしておいて、心のとかね」

  「はい」

  沙羅が頭を下げると同時に、また勢いよく木津が入ってきた。
  さっきとはうってかわって、今度は青ざめた、こわばった顔をしているようだった。

  「山田さん・・・」

  「どうした?なんかあったの・・・」

  「自殺、尾崎ネルネが自殺したって・・・」

  「なんだって!?」

  「自宅で首、吊ってたって・・・」

  「ほんとうか?小塚は、小塚は連絡とれたのか?」

  「小塚さんにも連絡取れないんですよ、何回電話しても繋がんなくて」

  木津は泣きそうな顔をしながら声を震わせていた。

  「山田さん・・・ネルネさんってあの・・・」

  「そうだよ、尾崎ネルネだ」

  「そんな・・・・・・」

  沙羅は喉を詰まらせた。

  「ちょっと行ってくる」

  
  尾崎ネルネが自殺・・・自殺、するようなタイプではないと思っていたが・・・。

  僕は急いで尾崎ネルネのマンションへ向かった。

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