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美しい悪魔の赤

美しい悪魔の赤ep4魅惑

 ←美しい悪魔の赤ep3秘密 →蜜のキンカを見つけたい~SとMの愛し方~1話

  「うわっ!!やべっ!!おっと、おっとっとっっつあ~!!!」

  ドスン!!!

  「く、久留米さん、大丈夫ですか・・・」

  大きいゴミ箱の上にあがっていた久留米敏夫がバランスを崩して落下、ゴミまみれになっているその男を、部下の塩田駆はハンカチで口元を覆ったまま恐る恐る覗き込んだ。

  「うるせぇ塩田!なんでお前がここにいるんだよ!」

  頭の上に魚の骨が乗っている。
  塩田は笑いたかったが、そこはこらえた。

  「なに言ってるんですか、僕たちはコンビではないですか!警視庁捜査一系のおしどりコンビとは私たちのことではないですか。警部補の村田さんがそう呼んでましたよ。私たちのこと・・」

  「バカやろう!おめぇみてぇなへっぴりごしの子守無理やりさせられて肩こってしかたねんだよ!じゃまだじゃまだ、どきやがれ!」

  「そんな。寂しいなぁ久留米さん」

  久留米は睨み付けると、勢い良く立ち上がり、体についたゴミをほろって言った。

  「こんな路地裏で首吊りなんてな、寂しい死に方しやがって」

  「なんか気になることでもあったんですか?」

  「ちょっと、紐かかってたところが気になってな」

  「わざわざゴミ箱に乗ってまで下から覗かなくても・・・。害者は、そこの二階の窓からロープをくくりつけて、飛び降りたとの話ですよね」

  「ちょっとしたベランダになってるから、柵があるんだよな、丁度な。わざわざこんなところに紐くくりつけて、こっち側に飛ぼうなんて自殺する奴が考えるかね」

  「自殺するくらいですから、錯乱状態だったとか、何を考えるかわかりませんからね。このビルは三件の会社が入っていますが、飛び降りた場所は普段英会話教室をやってまして、鍵は警備員が管理していました。昨日ここの鍵は本人が会議のために使うから場所を提供してほしいとのことで、借りていたそうです」

  「てことは、英会話教室の関係者じゃなかったんだな」

  「はい、3、4階に入っていた日和芸能事務所のマネージャーとして働いていた男だそうです」

  「日和芸能?この間の首吊りのおねぇちゃんのとこの人間か?」

  「はい、小塚雅彦37歳、やり手のマネージャーだったようですよ。小さいプロダクションですが、有名アイドル二人を手がけていてやり手のマネージャーだと業界では名も通っていました」

  「この間、マンションに来てたやつが話してたやつだな。山田・・・、あいつが言ってた、尾崎ネルネのマネージャー、小塚雅彦か・・・、なんだかあの不倫の件で憔悴して逃亡していたとか言ってたな。連絡がつかないとか」

  「そういう話です。失踪中の足取りは、これからの捜査ですぐわかると思います」

  そうか。

  そい言うと久留米は、二階を見上げて顔をしかめた。

  「よし、もう一度話聞きに行くぞ、塩田」

  「はい、やっぱり久留米さんの相棒は私ですね!」

  塩田はハンカチを顔の前に広げて嬉しそうに久留米を見た。










  

  キャーッ!!!

  女の悲鳴が響き渡ったのは、午前7時のことだった。

  首を吊って変わり果てた小塚の姿を発見したのは、いつもそこの路地裏を通り抜けて職場に来る日和芸能の職員だった。

  すでに出勤していた僕と数名の従業員が急いで現場に駆けつける。
  すぐに野次馬や警察などがきて、その場は騒然としていた。

  小塚が帰ってくると言った予定日からわずか二日後のことだった。

  目の前のぶら下がる小塚の姿が、僕にはとても信じられなかった。

  (小塚・・・どうして・・・)




  社長婦人の松山裕子が珍しくオフィスに顔を出している。

  「山田、この件はマスコミに出ないように対応して頂戴。ネルネとそのマネージャーが相次いで自殺なんて、この会社のイメージの打撃はそうとうなものになってしまうわ。どんな手を使ってでも阻止してちょうだい。その間、志茂沙羅のマネージングは木津にまかせておいて」

  「・・・わかりました」

  「沙羅ちゃん、あなたも大変な時に来てしまったわね。ことが落ち着くまで、あなたもすこしおとなしくしていないといけないわ」

  「いいえ、大丈夫です。もともと、こんなに早くデビューできるなんて、おもってもいませんでしたから・・・」

  「そう、それならいいけれど」

  僕は、意を決して裕子さんに提案をもちかけた。

  「・・・裕子さん、逆に今だからこそ、沙羅の発表をしたらどうでしょうか」

  「なんですって」

  「沙羅に注目している、興味を示している人たちは思ったより大勢いるんです。ネルネの自殺騒動がある今、逆にますますうちの事務所に目が向けられるかとおもうんですが。沙羅も相当な注目を浴びることでしょう。一気に名前が知れ渡るはずです」

  「ふん、あなたもけっこう鬼なのね。ネルネの自殺をチャンスにしようなんて・・・、ま、いいわ。やるからには結果を出しなさいよ。失敗は許しませんよ。社長は今日は忙しいから明日にでも話を通しておきなさい」

  「はい、ありがとうございます」

  「あの・・・」

  帰ろうとする裕子さんを、沙羅が引き止めた。

  「失礼ですが、社長はお体のほう大丈夫ですか?夕べ・・8時ころに、麻布のレストランで見かけたんですけど、顔色があまり・・よくなかったものですから、ちょっと気になっていたんです」

  「ゆうべ?」

  「はい、スーツを着た女の方とお食事してられました。記者の方かなにか仕事の話かと思い、声はかけませんでしたが・・」

  裕子さんは少し考えるように黙ってから、

  「大丈夫よ。最近疲れてるのよ」

  そう言うと、そそくさと部屋を出て行った。






  山田の代わりに一日沙羅と過ごしていた木津は、その美貌にすっかりやられていた。
  帰りもアパートまで送迎できることに浮かれていた。

  「沙羅ちゃん、やっぱり凄かったね。スポンサーの方々も、みんな目を見張ってたよ!お~っこんな美人がいるもんなのか~って感じで」

  運転しながら、後部座席の沙羅をバックミラーで見る。
  ついつい顔がにやけてしまっていた。

  「沙羅ちゃんはさ、どうしてアイドルになろうと思ったの?いや、可愛いから、芸能界入りは必然だけどね」


  少しの沈黙の後、沙羅は口を開く。


  「私、ブスなんですよ」

  「またまた、謙遜しちゃって」

  「ブスなんです。だから、憧れてしまって。歌って踊って、きらきらした洋服着て、ステージの上で、テレビの中で、私にはもう、神様みたいな。大げさですけどね」

  そう言って、沙羅はクスっと笑った。

  「そんな、沙羅ちゃんがブスなんていったら、逆に反感買いますよ!それは今後言わないこと!」

  「ふふ。木津さんて、まっすぐで楽しい方ですね。山田さんは冷静沈着だから、相性が良さそう」

  「たしかに、山田さんは冷静沈着で、いかにも出来そうだからなぁ。でも、沙羅ちゃんにはそうとう入れ込んでるね。あの冷静なひとが、沙羅ちゃんのことになると、すっごいあっつくなっちゃうから」

  「いーえ、山田さんはお仕事に必死なだけですよ。でも、凄く嬉しいです。山田さんの必死な顔見てると、あ~、私も頑張らなくちゃな~って。・・・思っちゃうんですよね」

  バックミラーに、うっとりした顔で窓の外の景色を見る沙羅が映る。

  (もしかして沙羅ちゃん、山田さんのこと好きなのかな・・)

  木津がそう思って前を見た瞬間、沙羅の顔が真横に出てきて、ドキッとした。

  「びっくりした!沙羅ちゃん、どうしたの・・」

  喋る口に、細長いガムを入れてきた。

  「はい、今日はありがとうございました!これ、お礼です。ガム、おいしいんですよ、この味」

  そして、

  「あ!木津さん、こんなところにホクロあるんですね」

  と言って、綺麗な長い爪で首筋を撫でた。

  「うふ、可愛い」

  耳元で囁く。



  木津悠馬はその瞬間、志茂沙羅に心を奪われていた。


  













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